リハビリって実はよくわからない…
どんなものかわかりやすく教えて!
わかりました!
わかりやすく説明しますね!
リハビリの歴史
「リハビリ」は、正式にはリハビリテーション(Rehabilitation)といい、「全人間的復権」という意味とされています。現場では「リハ」なんて略して呼んでたりしてます
現在のリハビリの原型は、第二次世界大戦時のアメリカに遡るとされています
戦時中の傷病者の社会復帰のため、看護師(当時は看護婦)がリハビリに関する研修を受けて行ったのがはじまりとされています
日本では戦後にリハビリの養成校が日本各地につくられ、リハビリの専門家によるリハビリが徐々に広がっていきました
現在はリハビリ専門医もいて、回復期リハビリテーション病棟などに配置され、より高度なリハビリが提供されるようになりました
リハビリに関係する職種
リハビリに関係する職種はいくつかありますが、回復期リハビリテーション病棟(リハビリ病院)でリハビリの訓練をするのは主に以下の3職種となります
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
理学療法士
運動療法や物理療法、マッサージなどで基本動作の回復を図ります。装具療法にもよく関わります。スポーツリハビリも行います
作業療法士
手工芸などの作業を用いて心身の回復を図ります。身体的な回復の先にある「活動」と「参加」へも積極的にアプローチします。精神科のクライエントも対象とします
言語聴覚士
高次脳機能障害の失語などに対し言語療法を実施したり、摂食・嚥下障害に対し摂食・嚥下リハビリを実施します
理学療法士はPT、作業療法士はOT、言語聴覚士はSTと略して呼んでるよ!
リハビリの内容
リハビリっていうとなんとなくマッサージをしてくれる、みたいなイメージがありませんか?(特に高齢の方に多いです…)
確かに治療や目的にの一手段として用いることは用います
でもリハビリってそもそも身体の状態がよくなって、例えば、行けなかったところへ行けるようになるみたいなとろが大きな目標となります
そういう訳で、マッサージだけでなく生活行為の練習や就労支援に至るまでが守備範囲になります
そんなリハビリ実施にあたり、実に様々な知識や技術を用います
その裏付けとなるのが基礎医学であったり、心理学、ボディメカニクス、人間工学などになります
リハビリの分野としては、脳卒中や脊髄損傷などの身体障害領域、虚弱老人などの高齢期障害領域、脳性まひなどの小児領域、統合失調症や気分障害などの精神科領域があります
治療手段としては、先にも挙げた運動療法や物理療法、日常生活動作の練習に加え、家事動作や就労支援まで多岐にわたります
最近では、医療的ケアが必要な方や障害のある方を対象とした旅行サービスや、企業のヘルスケアをコンサルするリハビリ専門家も誕生していて活躍の場が広がっています
リハビリの期待されるところ
いま日本は「人生100年時代」といわれています
でも100歳まで生きることができても健康でなければ困ってしまいます
現在行政では、「地域包括ケアシステム」や「地域共生社会」の構築を目指しています
「地域包括ケアシステム」とは、重度な要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後までつづけることができるしくみを指します
「地域共生社会」とは、世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を指します
そんな中、リハビリの専門家による心身機能の維持・向上や、まちづくり参画により、年齢を重ねても安心して暮らせる世の中になると期待されています
リハビリの専門家は暮らしがよくなる知恵やアイデアをもっています!